クリーニングに出したはいいものの、すぐに使わない服だと引き取りに行くのをつい後にしてしまいがち・・気が付いたら1カ月経ってしまった!なんて人も結構いますよね。
だけど、衣類にとっても早く引き取りに行かないのはよくないことばかり・・・できるだけ1週間以内には取りに行きたいものの、忘れてしまったら、仕方ありません。
そういう時ってどうしたらいいのでしょうか?取りに行くのにクリーニングって期限などはないのでしょうか?
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クリーニングの引き取りの期限
クリーニング品をお店に出した後は、普通なら数日後に仕上がった衣類を引き取りに行かなければなりません。
しかし、季節の変わり目の時だと次のシーズンになるまで着ないからと、つい後回しになりがちです。
引き取りが遅れるデメリット
クリーニングが仕上がったのに、すぐに取りに行かないリスクがあるので注意しておかないといけません。
- せっかく仕上がった衣類にシワがつく
- 湿気がこもってカビなどが繁殖するかも
- 保管料が加算される場合もある
以上の3つのポイントがあります。どれも嫌なことですが、もともと保管するための機能は町のクリーニングにはないので、いつまでも丁寧に保管してくれてるという期待はできません。
自宅で保管するより劣化した環境になるケースもあるので、やっぱり保管するかも、って思っているときは保管サービスがついている宅配クリーニングを利用したほうが良いですよ。
いつまでが期限なの?
期限というのはそのお店の経営方針によって変わります。
個人経営でやっているクリーニング店なのか、大手の取次店なのかにもよりますが、基本的には勝手に処分されることはありません。
私は大手の取次店をしていたのですが、まず数ヶ月自分の店舗で保管します。その後、連絡もつかず取りにも着ていただけない場合は、工場へ戻し保管します。
あまりに長い年月取りに来ていただけず、連絡も付かない場合は処分という形をとる場合もありえますが、私がやっていた8年の間には1度もありませんでした。:知恵袋から引用
引き取り不要の宅配クリーニング
大事な衣類を新品同様にキレイな状態まで戻してくれるクリーニングですが、引き取りに行くのが面倒くさいという人も多く、仕事で残業が多く、営業時間中に取りに行くことができないという人もいます。
宅配クリーニングは、自宅まで配送してくれるので、忙しい人に本当に便利です。
実際にやってみると2回もクリーニングやさんに行く手間が省けてかなり時短になるのでリピートしています。
専用の袋または適当な袋に詰める
宅配クリーニングは専用の袋に衣類を詰めるか、デパートなんかの手持ちの紙袋に詰めて宅配の担当者に渡すだけです。
配送が完了したら、「衣類が届いた」というメールが来て、その1週間後くらいに仕上がるのが通常です。(お急ぎ便もあり)
町のクリーニング屋さんのように、今日の夕方仕上がる、明日仕上がる、というほどの高速ではありませんが、手間がかからず、引き取り忘れもないのが大きな魅力です。
仕上がりは段ボールで届く
汚れた衣類が仕上がると、専用の段ボールに詰められて自宅に届きます。
もし、不在の場合はほかの宅配便と同じで再配達依頼をすれば希望の時間帯に受け取れます。
宅配クリーニングのメリット
宅配クリーニングの利用価値は、「時短」と「外出不要」の2点です。
小さい赤ちゃんがいて外に出られない人や、忙しくて何度もクリーニング店に行けないという人にかなり使い勝手があります。
シミや汚れについて細かくメモやメールで指摘しないといけないのは面倒に思うかもしれませんが、町のクリーニング屋さんでは、それを口頭で伝えないといけないので、結局やることは同じです。
クリーニングの引き取りでの思い出
クリーニングで思い出深いことをアンケートで募集したところ、実際にいろんなクリーニングでの経験談が集まりました。
今回は「クリーニングの引き取り」の体験談を1件紹介します。
クリーニング屋さんに毎週通った中学生時代
中学生の頃、私が住んでいた家から歩いて3分のところにクリーニング屋さんがありました。
今思えば、当時40代くらいの奥さんとそのご主人で切り盛りしている、地元の懐かしい雰囲気がする個人経営のクリーニング店でした。
私は中学生の頃汗っかきで、しかもお年頃だったため、自分が人と比べて特別汗臭いんじゃないかと心配になり始めていた時期でした。
それで中学校の制服を週末クリーニングに出すことにしました。もちろん毎週です。
今振り返ってみると、当時の自分はお金の価値も分かっていませんでしたし、家で洗えばいいものをって思います。
でも当時の幼い私にとっては、自分が汗臭いのではないかという不安が考えの大半を占めていたので、親にお金をもらい、毎週末学校が終わって家に帰った金曜日の夕方には、その近所のクリーニング屋さんに制服を持っていくというのが私の習慣になっていました。
クリーニング屋さんとの交流
近所ということ、そして毎週末必ずやってくる中学生ということもあり、案の定クリーニング屋さんの奥さんにばっちり顔を覚えられてしまいました。
きっと「この子はなんて潔癖なんだろう」と思われた事でしょう。でも当時の幼い私にとっては、クリーニング屋さんの顔色なんて伺っている余裕なんて全くありませんでした。
とにかく制服をきれいに洗ってもらい良い香りがする制服を着て学校に行く、それしか頭にありませんでした。
そのクリーニング屋さんのシステムとしては、あちらが用意した伝票に名前と住所、電話番号を書いてもらい(口頭で伝えます)、お客様控えをもらって帰ります。
そして、そのお客様控えを持ってクリーニングに出した服を取りに行くというシステムでした。
当時はまだ携帯も無い時代ですから個人情報といえば、名前、住所、電話番号くらいです。そのすべてが相手に知られてしまいます。
クリーニング屋のおばさんはある日、ついに私に名前を覚えました。はっきり覚えています。
ある日突然「●●ちゃん」と呼びかけてきました。そこから少しずつ一言二言言葉を交わすようになりました。
特別ルールができた
私はそのクリーニング屋さんにとっては、常連中の常連になりました。なんせ毎週末必ず制服を持っていっていたからです。
しかも期間は思い返してみれば、中学1年の後半から中学校を卒業するまでですから、トータル2年半くらいです。
何て長いのだろうと、今なら思えます。顔馴染みになり、言葉も交わすようになったわけですから、子供だとはいえ立派な常連さんです。
そのクリーニング屋さんの造りは、二階建ての一軒家のを改築して、一階をクリーニング店としている、昭和の懐かしい雰囲気の店舗でした。
おばさんにはしっかり顔と名前を覚えられた私も、時々しか店に出ないのであろうおじさんとは、まだまだ顔見知りとまではいえない仲でした。
ある日クリーニング屋さんに行くとおじさんが一人でカウンターに立って店番をしていました。
いつも通り制服を出そうとすると、おじさんは「ごめんね、おじさん制服のクリーニングの正確な値段が分からないんだ。また出直して来てくれるかな?」と言ってきました。
そんなに制服をクリーニングに出す人はこの近所に居ないのかと思ったのを今でも覚えています。
と同時のおじさんは本業は別の仕事があって、クリーニング店は奥さんの仕事なのだろう、そして本当に分からないんだろうなというのは伝わってきました。
このお店おじさんに任せて大丈夫なのかなと、少し心配になったのも事実です。
きっといつもいる店番のおばさんは、お出かけしていたのだと思います。
家は近いし、まあいっかと思い改めて出直す事にしました。
おばさんにその事を伝えると怒っていました。それくらい分かるでしょう!と口には出さないものの、そういう気持ちと怒りと呆れが雰囲気で伝わってきました。
言わなければ良かったかなと少し反省しました。
おばさんは何度も来てもらっては悪いからと、次回からもしおばさんがいなくても、店の横にある、壁の一部をくり抜いた、出前で届いた物などを置いて帰る事が出来るスペースをこっそり教えてくれました。
そこはクリーニング店側からも、二階に上がる階段側からも取る事ができるスペースです。
「そこに置いておいてくれれば、クリーニングしておくからね。」と言ってくださいました。私だけの特別ルールが出来た瞬間でした。
信頼を裏切ってしまった
こんな特別ルールを設けてくれるなんて、今思えばクリーニング屋のおばさんは私のことをよっぽど信頼してくれていたんだと思います。
おかげで毎週末おじさんがいようが、おばさんが居なかろうが安定して汗まみれになった制服をクリーニングに出す事が出来ました。
そこから必ず毎週末には制服をクリーニングに出し、その二日後には受け取りに行くという安定のスケジュールが出来上がりました。
お店側からしても客である私側からしてもメリットしかありません。とても良い特別ルールだと気に入っていました。
それから時が経ち、中学校を卒業することになりました。
クリーニング屋さんが支えてくれた中学生生活と言っても過言ではない、そう言えるほど私はたしかにクリーニング屋さんに足しげく通いました。
クリーニング屋さんのおかげで、周りの友達にも汗臭いなどと言われずにすみました。
友達は私のそばにいつも居ましたし、距離も近かったです。
それを考えると、私の青春である中学生生活を陰ながら、でも全力で支えてくださったクリーニング屋さんのおばさんには、今この場をお借りして感謝申し上げたいほどです。
高校からはクリーニングを利用しなくなった
私は中学を卒業してからというもの、パタっとクリーニング屋さんに行かなくなりました。
というのも、あれほど気にしていた自分は汗臭いんじゃないかという不安がまったくなくなったからです。
あれは中学生という多感なお年頃ゆえの悩みだったのかもしれません。
そんな今思えばちっぽけな悩みに真剣に向き合い、毎週末クリーニングに出すなんて、しかも2年半も…一体総額いくらかかったんだろうと思うと両親には感謝の気持ちでいっぱいです。
そして絶対に「こんなに頻繁に制服をクリーニングに出すなんておかしいこの子…」と思ったであろうクリーニング屋さんのおばさんも、多感なお年頃の私にそんな事を全く言わずにいてくださいました。
言わないだけでなく、顔にも雰囲気にも全く出しませんでした。
もしそういう雰囲気を感じ取っていたなら、きっと幼い私はとても傷ついていたと思います。
その事を思い出しては、今でも感謝の気持ちでいっぱいになりますし、古き良き時代の近所のおじさん、おばさんって暖かくていいものだなーとほっこりします。
すっかり忘れていた
私は20代になり、地元を離れて住む事になりました。
ある日、お風呂に入っている時、ふと急にあることを思い出しました。
制服です。中学校の制服です。卒業式が終わってクリーニングに出したあの制服です。
最後に出した制服を引き取りに行くことをすっかり忘れていたのです。
人ってなぜ不思議なタイミングで思い出すのでしょうか。トイレに入っている時、人と会話していて上の空になっている時、レストランで食事をしている時などです。
でも地元を離れて数年経っていますし、何十年も前の出来事です。引き取りに行くことはできません。
きっともう処分されていると思います。もし保管されていたらどうしよう。そんな考えも時々頭をよぎります。
今となっては後の祭り。もうどうしようもありません。
特別ルールまで設けてくれ、私を信頼してくれたおばさん、本当にありがとうございました。そして申し訳ありませんでした。
まとめ
クリーニングの引き取り忘れは基本的には処分されることはないということなので、何十年たっても保管されているかもしれないし、もしかしたら、ご実家の方が引き取りにいってくれていた、なんていう結果もあるかもしれません。
しかし、やはり、毎回クリーニングやさんに預けて引き取りに行くと2回も短期間のうちに行かないといけないのは不便ですね。
宅配クリーニングは保管がついていないところとついているところがあり、高級な洋服は湿気や温度など管理がしっかりした保管ルームを持っています。
